

・・・昨日も話題にした丸ビル

わたしの大好きな詩人、中原中也の詩にも丸ビルが登場する

内田百閒(けん)も中原中也も見たのはこの姿かな
「丸ビル風景」と小さく副題がつけられた「正午」という中也の詩から・・
あゝ十二時のサイレンだ、サイレンだサイレンだ
ぞろぞろぞろぞろ出てくるわ、出てくるわ出てくるわ
月給取の午休み、ぶらりぶらりと手を振って
あとからあとから出てくるわ、出てくるわ出てくるわ
学生時代、とある会社の入社試験で中原中也が好きだと言ったら、
中也をなぜ好きなのか、言葉が何も思い浮かばなかった苦い思い出

・・・・もちろん、その会社は落ちた

なぜ好きなのか、どこが好きなのか、今でもちゃんと言葉で説明するのは難しい
中也の言葉はすっとココロに入る、「あ、それわかるっ」という感覚的なものなのだ
初めて読んだのは、小学生の頃
隣のアパートの住人が引越し時に出したごみを整理していた母が見つけてわたしに渡した
表紙を開いた最初の詩が「春の日の夕暮れ」その最初の一行・・・
トタンがセンベイ食べて
当時、家の物干し台はトタン屋根で、雨が降る度に、バリっバリっバリっとうるさかった
それで、その一文を見て 面白いっ



丸くないビル、丸ビル前を行きかう人たちを見ては「正午」を思い出す ぷぷぷっ


東京に住んでいても、東京のおいしい話にはうといのよ

「丸いたい焼き」なんてものがあるなんて、
最近知ったもんだから買って丸ビル前で食べた

実は、丸いたい焼きのお店は八重洲側
丸の内とは東京駅を挟んで反対側

だけど食べたかったんだもん
丸ビル前で

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