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2011-05-31

水揚げいろいろ

あじさいの水揚げをよくするにはミョウバン
だけどミョウバンは水揚げの悪い植物に対する万能薬ではない

ウツギ、リョウブ、カンパニュラ

ダリアやバラも水揚げが悪いほうだけれど、水中で切る水切りだけで十分だ
水揚げが悪いのでしっかり水切りしましょう・・・なんて先生には言われたりする

この場合の「しっかり」ってなんだろう

イメージ通りに花材の場所が決まらない
焦って剣山になんども刺しなおす
切り口がぐしゃぐしゃになる
ぐしゃぐしゃな切り口ではしっかり立たない
慌てて切り口をきれいに切りなおそうとうっかり空中で切る
・・・なんてことがないように気をつける

ということなら分かる

ずぼらなわたしは、空中で切ってしまうこともケッコウやるけれど、イキが良い花材ならアンガイ大丈夫・・・っていけばなを教える立場だったらきっとこんなこと言ってはならない


水切りはしっかりしましょう~

基本水揚げ法。水切り、湯あげ、焼く、塩、酢、ポンプ式
(草月五十則第四十三則)

・・・・・・水切り以外の水揚げ法をご紹介しようと思ったけれど、やったことがないのがほとんどだった・・・

酢は知ってる、ススキだっ
水切りした後、切り口を酢につける
・・・のだけど、ススキってもともと持ちが悪くて、すぐに穂が開き、色も緑から茶に変わってきてしまう
酢をつけた効果をあまり実感したことがない

自分では経験したことがないけれど、ポインセチアは焼く
ポインセチアは切ると白いねばねばした液がでる
こういう白いねばねばした液がでる花材も水揚げが悪い
それで他の部分を焼かないようにぬれた新聞紙で包んで、切り口だけ焼く
なんでも黒く煤がつくくらいがいいとか
んでもねぇ~・・・
わたしはポインセチアを何度も挿し穂したことがある
それも切ってただ水の入ったコップに入れておくだけ
しばらく放置しておくと根がでてくる
何本かはうまくいかずに枯れるけれどほとんど大丈夫なので、水揚げが悪いって感じたことがない・・・

ただ挿し穂する季節は今頃で、いける時期はたいてい冬で、ポインセチアは寒さに弱いというから、季節的な違いなのだろうか

ほとんどの植物は水切りだけで大丈夫です
(無理矢理なまとめですみません


記事とはほとんど(全然?)関係なかったですが、余りものの花材でいけばなをしました

剣山を使う場合は、ちょっと見たぐらいでは見えないように隠します

2011-05-30

空っぽなの?

ふと気づいた ウツギもアジサイ科の植物じゃないかっ
ミョウバン
・・つけなくても・・・特に目立ってしおれてる気配はない・・

アジサイ科だからって必要ってことではないのかな

ビバーナムも水揚げ悪いのよねぇ~あれもアジサイだから・・と書きかけ、気になったので調べたところ、ビバーナムはスイカズラ科


スイカズラ科
あ、
なんかイヤな予感がする
・・・ウツギで画像検索したら、どうやらわたしの使ったウツギはタニウツギの仲間(スイカズラ科タニウツギ属)のようだ

ウツギとひとことで言ってもアジサイ科とスイカズラ科とその他いろいろあるらしい

「ウツギ属に属する種の他にも、何々ウツギという名の木は次のように数多く、花の美しいものや、葉や見かけがウツギに似たものなどがある。」
~Wikipediaより引用~


ところでウツギは空木と書く
茎が中空のためだかららしいけれど、見たところぽっかり穴が空いているわけではない

中心は確かにふわふわやわらかい感じで、切るときは枝とも茎とも違う、しゃくっとした感触がある
アジサイもビバーナムも切るとき同じ感触だ

だいたいダリアとか茎に穴が空いているものは水揚げが悪い
根がついているときなら、きっとその穴から水をすっごく吸い上げる(ダリアなんか特にそんなイメージ)のだろうな
だけど、いったん切られてしまうと、水に接する面積が少ないせいだろうか、水を吸い上げる力は弱いようだ

結論として、アジサイ科だろうがスイカズラ科だろうが、アジサイっぽいもので水揚げが悪かったら、ミョウバンを使っていいと思う実体験も少なく裏付けもないけれど

ちなみにわたしは「焼きミョウバン」を購入した
何が“焼き”なのだろうと思ったら

「単にミョウバンといった場合、硫酸カリウムアルミニウム12水和物 AlK(SO4)2・12H2O を示すことが多いが、このほかにも鉄ミョウバン、アンモニウム鉄ミョウバンなどがあり、混同を避けるためにしばしばカリミョウバンまたはカリウムミョウバンと呼ばれる。特に、カリミョウバンの無水物を焼きミョウバンといい、食品添加物として乾物屋などで販売している。」
~Wikipediaより引用~

“無水”にする工程が”焼き”なのだろうか
(カリ)ミョウバンと焼きミョウバンの違いは、”焼き”(=無水)の差だけで成分に違いがないから、どちらでも手に入るものなら良いのだろう
ところがこの焼きミョウバン というやつは、とっても

“つぶつぶ”

この焼きミョウバンを器にだしておき、水切り(水中で切ること)した後の切り口をそのままぐりぐりと押し付ける

・・・・のだが、
こんなつぶつぶでちゃんと付くの
こんな付き方(枝の側面とか)でいいの


たくさん“”が浮かんで不安になる

講師の先生の作業を実際に見せていただいたが、焼きミョウバンのつぶつぶの上から何度かトントンとたたくようにつけていただけだった

あじさいは手元にないからウツギでトントンしてみたら、どうやら切り口についている水分でミョウバンが溶けるようだ
だから切り口に何もついてないように見えても大丈夫
気になるならば、トントンした後にもみこむと良い(実際そうしている方もいた)

枝の側面についたつぶつぶ(焼きミョウバン)は何の効果もないだろうけれど、どうせ水に入れたら溶けてしまうし、わざわざ払い落とさなくても良い(気になる人以外はね)