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2012-04-18

○○の裏話

昨日の「○と○のいけばな」のダリアの茎はどこで留まっているのか
ご質問(?)いただいたので、こっそり(?)教えましょう

昨日使用した花器の穴は、ただの飾りじゃないのさ
穴は、花器の内側の空間を左右二つに分け、花留めの役割もしているのさ
こんな感じで留まっているよ

いつも花材は花器の底まで入れない、途中で留めるのさぁ~と言っているのはこういうことなのだね

カエル画で説明すると・・・(いちいちカエルにしなくて良いという苦情は受け付けないよ

底ではなく、花器の口を支点とし枝先は内側の壁に当てて留めるのだよ
複数の枝を一箇所で交差するようにすると、互いの重みでしっかり留まる

これが西洋風の広口で底よりも口元の方が広がっているフラワーベースだと、 うまくバランスが取れないのさ
たぶん、西洋風のフラワーベースは底にちゃんとつけて、だんだん上に行くにつれて花が自然と広がるように考えて作られているのだろうね

途中で留めるなんて難しそう・・・
実はそうでもないのさ
口の方が狭い花器(これは陶器に多いね)なら、花器の肩(?)でしっかり留まるのだよ
花器はデザインだけではなく、どんな風にいけやすいかも考えて選ぶといいかもね

いけばなする人が陶芸も始めて自分で花器を作りたくなるのは、
花器そのものもデザインしたいからというのもあるけれど
・・・・実は、いけばなしたことがない人が作った花器には、
とってもいけにくいものがあるからなのさぁ

もうひとつの裏話
誰も気にしてないかもしれないけれど、家元研究科の自分で選ばない花器と花材はね(→金曜日の記事へ)
受付順で座席が決まるのだけど、その座席にもう花器が置かれていたのさ
花材は受付で裏返しになっている番号札をくじ引きのように引き、
同じ番号札のついている花材でいけるのさ
花材は二種類なので、くじも二枚引くよ
どんな花が当たるか、どんな組み合わせになるか、もう、どっきどきだったのさぁ

納得したらこれをクリックするといいのだぁ
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あ・・・押していただきありがとうございます


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COMMENT:
AUTHOR: bunko
DATE: 2012/04/18 11:34:19 PM
な~るほど、納得です。
可愛いイラスト付きでの解説ありがとうございました
そんな仕掛けがあったなんて
イリュージョンのままがよかったのかしらって、
ごめんなさい。
でも、やっぱり知ってよかったで~す
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COMMENT:
AUTHOR: 銀爺
DATE: 2012/04/18 11:28:29 PM
へえぇぇ~、そうなんだ。
花器の形を利用しておられるのですねえ。
力学的な重量バランスなんかも頭に入れて生けて折られるなんて
ちょっと感動しました。

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COMMENT:
AUTHOR: 修行蛙
DATE: 2012/04/19 12:18:27 AM
>bunkoさん、こんばんは

禁断のマジックの種明かしになってしまいましたか
先日の写真だと確かに分からないでしょうが、
近くで見ると、あるいはちょっと上から撮影すると
ばればれなのでした

でも、仕組みは分かっても実は
複雑な力学的な重量バランスの計算が・・・・
早速使ってみました↑エヘヘ
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COMMENT:
AUTHOR: 修行蛙
DATE: 2012/04/19 12:14:09 AM
>銀爺さん、こんばんは

力学的な重量バランス・・・
すごくかっこよく聞こえます

実は頭の中では複雑な数式がダダダダっと・・・
ということにしましょう

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