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2020-02-16

初挑戦

家元研究科に参加してきたのだよ

今月のテーマは「自分にとっての初めての挑戦(いけばな経験の中で)」
初めてのことなんてたくさんありすぎて、むしろ思いつかない…

初めて使う花材、初めて使う花器、というのはできるだけ毎回挑戦してるので
ある意味、初挑戦とは言えない気がするのだよね

考えても何も思いつかないから、何も考えずに会館に行き
花屋さんが並べてくれた今日の花材達を眺めても何も思いつかず
受付前に知り合いと話してたら、ノーアイデアのまま受付の番が来てしまった

受付したら花材を選ぶ、早いもの順だから迷ってたらどんどん無くなる、
急げ、急いで考えるんだ!

花材は使ったことないものはなかったのだけど、
桜の枝がそこそこ太いことにふと目が留まった
太い枝はハサミで切るのも大変だし、ついつい細いところで切ってしまい
太い枝は使わず捨ててしまうことも多かったので、それならば、と思いついた

太いところしか使わないことに挑戦だ!

枝が太いってことはワイルドさが表現できる
度々言ってるのに比較的スルーされがちなのだけど、
王様はかわいいので、完成した作品もかわいいことが多いのだよ
かわいいってことはワイルドとは真逆に近い
これぞ挑戦にふさわしい

まずはワイルドさを感じる土器っぽい花器を選んだ
深さのある器だったけれど、太い枝を見せるということは、
枝が花器の中に隠れてしまっては意味がない
逆さに使うとか、花器の外に出すとか、水を使わないってことになるな…

そうなるとせっかくの桜の花やつぼみがかわいそうに見えてしまうといけない
花のついた上部の細い枝は切り、小枝についたつぼみも落とした

ワイルドさを出すのに、切り口がのこぎりのキレイな断面というのも違うと思い
折りだめして、折ったぎざぎざの部分を見せていくことにした

土器っぽい花器はところどころに穴が開いているので穴の枝を差し込み
あまり高さはださずに器に枝を添わせていく

桜なのに花を使わない贅沢、、、などと自己満足しつつ
あ、でも、これは桜だったなとほんのり匂わせる程度に
枝先にちょっとだけつぼみを残した

花器の中にも桜の花を入れておこうと思ったけれど、
ピンク色が塊になると甘さが出すぎる気がしたのだよね
今回の方向とはちょっと違うな...

出したり入れたりした時に花器の中に花びらが散ってしまったのを拾おうとした時、
そうか、花びらを少し散らすぐらいがちょうどいいかも、と思った

見よ、台風か洪水の後のような出来栄えだ、ワイルドだぜ
ワイルド
(写真は外部サイト「フォト蔵」を使用しているのだ・・クリックすると「フォト蔵」に飛ぶのだ、表示されない場合は「フォト蔵」がダウン中なのだ…)
桜、クリスマスローズ
ワイルド上から
上から


クリスマスローズの緑っぽい花(本当は花ではないけど)なら
アクセントとしては合うと思ったので花器の中にそっと2輪入れた
水は少し入れたので、水面に桜の花びらも浮かべた

自分でやっておきながら、これはどうなの?って正直思った
でも、やるからにはとことんやろうと思ったのだよね
それが良かったのかもしれない

家元からの講評は
 おもしろいと思います
 高さを出さずに器を包むようにしているのも良いですね
と好感触だったのだ

新しい境地が開けた・・・?
好むと好まざると関係なしにいろんなことを経験するのは大切なのだなぁ、うむ

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