
各回家元の講義および実際にいける様子を披露するデモンストレーションがある
出演講師やテーマは各回に少し違いがあるので、どの回に参加しようかいつも迷う
全部の回に参加したい気もするけれど、お財布が泣くからやめておく

わたしは24日の午後の部に参加した
午後の部は“「磨く」~新たな出会いを求めて~“がテーマだ
午後の部には外部講師を招いての講義がある
24日の外部講師はウルトラテクノロジスト集団チームラボ代表 猪子寿之氏

さて、この猪子氏・・・何をしている方だかプロフィールを読んだだけでは分からないので興味を抱いたのだけど、お話を伺ってもなんだかわけの分からない人である

いわゆる青年実業家、ひらたく言えばIT業界には多いベンチャー企業の社長だ
異分野で活躍している人の話をうかがう、というのが趣旨なので、会場にきて何か話をすればとりあえず合格だ

そもそも参加者の平均年齢もかなり高いので、お若い方ががんばってお話しようとしている、という暖かい目で見守る雰囲気も大いにあったように思う
だけどね、猪子氏・・・仕事としてはダメでしょ

服装はもちろん(ボタンの外れたヘンリーネックシャツがだらしなく見えたとか)、話し方が下手だとか、言葉遣いとか、突っ込みどころは満載だけど、それらは全然問題ではない
まったく準備してこなかったでしょ

講習会スタッフにプロジェクタの準備を依頼しておきながら、表示させるファイルを探す回数と時間の多かったこと

一度エラー画面が表示されたから、用意したものが使えなかったので慌てて別のを探したのかもしれないけれど、それだって準備のときに確認すべきこと

話で間をつなぐこともできないのに、簡単にファイルを表示させる程度の準備もしてこないなんて

だいたい何度もファイルエクスプローラーの画面をプロジェクタで大写しにして、関係ないフォルダやファイル名をさらしてしまうなんて、セキュリティ管理の面からしてもダメでしょ

そんなダメダメ状態だったけれど、お話しの内容は良かった
チームラボで製作した書や日本画を着想としたCGアニメーションのアート作品を拝見した

なぜ日本画に着目したかというと、ファミコンなどの初期のゲームに多く見られるマップが日本画的だと気づいたからのようだ
日本画は西洋の遠近法で描かれた絵と違い、物の大小、遠近が分からず平面的だといわれているけれど、実は空間のとらえ方が違うのではないか、と考えた
遠近法では視点はひとつと限定されているが、日本画の場合はもっと多くの視点と時には時間の経過すらもひとつの画面(平面)に収め描かれている
平面に見えても実は平面ではなく、立体的に描かれている、それも見ている自分を含めた空間(自分を中心として360度見回したもの全部)が描かれている
そういったことを論理的に整理しCGで立体的な画像を実現した
静止画だと平面的で、日本画のそれと同じだが、アニメーションとして動くと立体的に見える、ということを作品で表現している
空間のとらえ方という、今では当たり前にように思っていることも、正解はひとつではない、ということが今回のお話の趣旨だろうと思う
チームラボの作品はとても見事だった、一見の価値あり

しかし、猪子氏のような「理系君」には、パソコンもゲームも触ったことない世代の人ばかりの中で講演をするのは辛かったろうと思う

いろんな意味で参考になった

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